今月の直言
 
義務の幅が広ければ広いほど、多くの権利を享受することができ、果たせる責任が大きければ大きいほど、自由が手に入る。若い頃の私は、権利をたくさん手にしたい。不自由から自由になりたい。それで結局、がんじがらめの不自由にしか辿り着かなかったのです。
(義家弘介)
  
臨教審の時代に開かれた教育サミット(44カ国が参加)で、これからの世界の教育改革の課題は、人生を切り開き、社会参加をする力であるという共通見解が出された。これは今こそ必要な視点だと思うのです。
(高橋史朗)
  
日本は世界最大の反日国家なんです。そんなことを60数年もやっていれば、戦後教育を受けた大半の日本人が、国家のことはどうしても良い、子ども手当てさえもらえば良い、と思ってしまうのは当然のことだと思います。それは理屈ではないんです。感覚ですから怖いんです。
(石 平)
  
日本はこれまで、外に向かって技術を流出させてきましたやろ? 私はこれを逆にしたい。世界中のいろんな技術が日本に来てほしい。そのためには、受け皿が必要です。潜在能力はあるんですから、規制ばかりしていてはダメですね。最先端のものづくりの現場に、世界中の技術が入ってきて、これまでになかった新しい産業が生まれてくれば、中小企業が活躍できる場はもっともっと広がるし、日本の産業自体が新しい展開をしていくと思うんです。
(青木豊彦)
  
この先、日本が自立していけるかどうかは、先人たちが培ってきた精神性や文化を検証し直し、いかにして生かしていくかにかかっているはずです。私は、武士道に表れている個の自立のあり方や、個人と組織、公共との互酬的なあり方、日本的民主主義の思想といったものは、これからの日本人にとって不可欠であり、他国に提案しても、決して恥ずかしくないと確信しています。
(笠谷和比古)
 
近代政治において、公は主に空間概念として捉えられてきました。その結果、時間軸での公概念の視点が弱まったように思えます。時間軸を考えると、過去に遡れば「伝統」という「公」があり、未来へ伸ばすと「志(ビジョン)」としての「公」があります。伝統的な発想では、自分たちの祖先の行動や教えに立ち返って考えていました。それは、十分に公的な思考だと思うのです。
(佐藤卓己)
  
「公」と「私」の区別というのは、人間にとっては自然な行為ではありません。自分が本当に大切だと思う価値観・世界観は一応括弧でくくっておいて、他の価値観・世界観を抱く人にも分かるような議論をして、そういう人でも納得できるような結論に持っていくように努力しましょうというわけですから。ある意味、非常に人為的なものです。
(長谷部恭男)




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