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今月の直言
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| 高知県から四万十大使に起用された漁師・畠山重篤さんは、四万十川を見て、「この川がクジラを呼んでいる」と叫んだ。ニタリ鯨はイワシを食い、イワシは動物プランクトンを食い、動物プランクトンは「海の牧草」珪藻を食う。しかし珪藻はそのままでは吸収されず、森由来の腐葉土の力を借りる。森の地下水(湧き水)で涵養された河水は鉄分とそれを保護する腐植質に富んでいる。山や森や海の恵みが相互に結び付いてはじめて生産力の高い汽水域ができ、鯨を呼ぶのである。山河森海の連鎖が、畠山さんには見えたのだ。 |
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(長沼 毅)
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| 循環の法則に従っていれば、何を植えても、作物はひとりでに育ってくれる。辿り着いてみると、毎日が非常に楽で楽しくて、労働ではなく、遊んでいるんじゃなかろうかと思えるほどです。われわれは自然界からすべてを頂きながら、ともすれば自己中心的な我欲に走ってしまいます。大自然の循環・宇宙の循環から勝手に離れてしまったのは人間のほうじゃが、循環の中にすっぽりと入ったら、どんなに楽になるか。それを知ってほしいんよ。 |
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(赤峰勝人)
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| わが国はいま円熟期に入り、まさに漂流し徘徊しているようなものです。登りは頂上を目指していけば間違わないけれど、頂上から下るときは、これまでのような計画一辺倒のやり方ではうまくいきません。予算は消化するな。計画は敬意を払いつつ改革していけ、ということです。つまり、これまでの「前提を疑う」。前提の背後にある意図と見通しを再考察せよということです。これが私たちが「ほんまもん」になるための心構えです。 |
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(後藤國利)
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| 海は、春の波音と冬の波音はまったく違います。夏はどろんとしたようなけだるい音がし、冬は堅めな音がする。春はそれが和らいで、さらさらとした音が伝わってきます。太陽光と風で造る天日塩には特にそれが表れます。冬場の天日塩は、ぎゅっと締まって硬いのに対し、夏場のそれは崩れるように柔らかい。春夏秋冬に木々が変化するように塩も変化する。一年中一定の塩ができるというのは、すでに自然からはずれているということです。 |
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(古閑 旭)
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| 自由学園には、授業時間以外に食や生活に関するカリキュラムがたくさんあります。そこには片付けや堆肥を作ることも含まれています。自由学園の教育理念「思想しつつ、生活しつつ、祈りつつ」も、そうした中で学び取るものの大きさを創立者が実感していたからだと思います。まさに自然の循環の中で生きているのが人間で、そこで学び取り、それをまた社会へ還元していく、それが人間が育まれていく本来の姿ではないでしょうか。 |
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(小田泰夫)
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