2010年1月号

独慎抄

俯瞰知に基づく「改」の連続

 

 

 

【特集】
『日本の試行錯誤』

【主筆対談】
無極化時代への大試行錯誤

−全員参加型秩序の世界システムが始まった!
●財団法人日本総合研究所会長 寺島実郎
●本誌主筆 井原甲二
自立自尊の国をつくってこなかった日本人


 なぜ日本は、戦後の価値を「経済」としたのか。それは、「物量で戦争に負けた」と考えたからだと寺島実郎氏は言う。戦後日本が異常なまでに経済に偏向したのは、そのためである。さらに、戦後民主主義も、社会を支えるものではなく、自己中心的な「私生活主義」の民主主義をひた走ってきた。その結果が「儲けることは悪いことか?」と平然と口にし、それを恥とさえ思わない人々が生まれてきた。「自分が一日怠ければ、日本が一日遅れる」と秋山真之は言ったが、本気でそう考えていた明治の志士たちとの落差を思い知らされる。「かせぎ」と「つとめ」が両立してこそ「大人の国」なのである。

 

【対談】
日本発!「東洋的思考」を世界へ
●上智学院顧問 西澤潤一
●元・日本原子力研究所高速炉物理研究室長  黒井英雄
「神の摂理」から「自然の摂理」へ


 戦後、日本は西洋文明を取り入れ、積み重ねてきた自国の文化を捨て去ってしまった。しかし、歴史を振り返っても、独自の文化を手放さずに諸国の文明を取り入れてきたからこそ、日本の発展があったのではなかったか、と上智学院名誉顧問・西澤潤一氏と元・日本原子力研究所高速炉物理研究室長、黒井英雄氏は言及する。
 西洋が軸としてきた「神の摂理」が行き詰まりを見せる中、いまこそ、東洋的な「自然の摂理」に基づいた考え方が必要とされている。「神の摂理」に基づいた西洋の文化と「自然の摂理」に基づいた東洋の文化を比較しながら、いま日本が抱える問題を両科学者が語る!

 

【寄稿】
中田 宏/脱・思考停止! 脱・依存体質!
崔 洋一/「やり残し人生」で終わるなよ!
桜井邦朋/宇宙物理学から見た現代の課題
堀場雅夫/「おもしろおかしく」の精神で道を拓く
櫻井よしこ/国家意識を取り戻す憲法改正
ビル・トッテン/「小欲知足」の暮らし
リシャール・コラス/政治に関心がない国民が選んだ政権
呉 阿明/タイワン海峡の波荒し
加来耕三/龍馬に現代人が学ぶ、試行錯誤(チャレンジ)のあり方
西部 邁/マニフェストにみる近代の病理

【新連載】

 

高橋史朗の真剣勝負対談
大丈夫なのか、民主党政権!?
−人づくり、国づくりのビジョンなき政治に直言する

 

国民の圧倒的な支持の元に生まれた民主党政権だが、本当に大丈夫なのか。

国会議員から一転して53万都市・杉並区の区長に就任し、財務体質の健全化、住民サービスの向上、教師を自前で養成する機関の設立など、果敢に行動し、実績を上げてきた山田宏氏は、昨秋、「よい国つくろう!日本志民会議」を立ち上げ、新しい国づくりを目指す。「一人からの教育改革」を掲げて、教師と親の意識改革を進める高橋史朗氏が、国づくりと人づくりの根幹から問う。

●杉並区長 山田 宏
●明星大学教授 高橋史朗

父への手紙

冬の雷

●作家・財団法人JKA会長 下重暁子

【好評連載】

 

「ノンフィクション・ヒューマンストーリー」
煉獄の彼方ー私の歩いた道<7>

●タイワン建国運動家 郭 振純

photo Ryojinhisho<13>
TAWAMURE

●写真家 大橋 弘

木下久雄の「ゴルフ・実践人間学」<最終回>
エピローグ・特別対談
「ゴルフを国民的スポーツに」という大義

●日本プロゴルフ協会(PGA)理事
 木下久雄
●コーディネーター
 ジャーナリスト・植田剛彦

いのちの泉<25>
石川九楊と副島種臣

●宗教学者 山折哲雄

時空の旅人<23>
中也とランボーの交叉点

●生物学者 長沼 毅

二十世紀最後の武士(もののふ)外交官
加瀬俊一とその時代<24>

●外交評論家 加瀬英明

文明の新地平<36>
東アジア共同体の理念(下)

●評論家・麗澤大学 松本健一

黙さず語らん<60>
奇妙なり、人生

●作家 藤本義一

にっぽん人情小噺<49>
お巡りさん

●落語家 三遊亭鳳豊

続・心語余滴<20>

 

【グラビア】

 

COSMOGRAPHY

●画家 千住 博

日に晒され風に吹かれ<167>

●写真家 浅井愼平

 

●表紙撮影・鶴田孝介





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