2008年1月号
独慎抄
自分という道は自分にしか歩めない
自らを貫く覚悟を問う


 メディアの情報や他者の意見に流されてしまうのは簡単だが、それは自分の道を歩んでいることになるのだろうか。自らを貫くことは難しい。是としたことを自ら否定しながら新たなものを探し続ける遽伯玉の生き方も、自省自戒の「独行道」を認めた宮本武蔵のような生き方も、たやすいことではない。しかし、その志なくして、誰の人生か。2人からの「起て、日本人!」というメッセージとして受け取りたい。
【特集】
起て、日本人!
特別対談
日本(とも)よ、世界の礎たれ!
●サンマリノ共和国特命全権大使 マンリオ・カデロ
●外交評論家 加瀬英明
日本人には見えない日本という国の力とは
 1昨年まで開催されていたF1サンマリノGPで知られるサンマリノ共和国は、世界で5番目に小さい国であるが、現存する共和国では世界最古の歴史を誇る国である。わが国との交流は、1585年に伊達政宗の少年訪欧使節団がサンマリノ地区を訪れたことに始まるが、このたび世界最古の共和国と世界最古の君主国の深い友情の証として記念金貨が発行された。親日家のマンリオ・カデロ大使がその友情をもとに語りかける私たち日本人への提言は熱くて深い。日本人が往くべき道をカデロ氏の親友でもある外交評論家・加瀬英明氏が語り合う。


〈ビジュアル〉Photo Story 50年の白日夢
戦後、約五十年。何もない状態から起ち上がり、何かをつくり続け、成し遂げてきたと思っていたが、果たして我々は本当に何かをつくり出してきたのだろうか。

【寄稿】「いま何を乗り越えるのか」
 20世紀の幻想を乗り越えていくために、いま我々が直視すべきことは何か。新年に当たって14名のオピニオン・リーダーが論じる日本の課題。

【社会】お坊ちゃま・お嬢ちゃま思考からの脱出
●作家 曽野綾子

【文化・文明】本来の保守的精神へ立ち返れ
●京都大学大学院教授 佐伯啓思

【歴史】日本文明の可能性を問う


【民俗】東北知−ローカルな知の再発見のために
●東北芸術工科大学教授・福島県立博物館館長 赤坂憲雄

【食農】「この国のかたち」を問う食と農
●横浜国立大学国際社会科学研究科教授 田代洋一

【産業】ハーメルンの笛吹に騙されるな
●政策研究大学院大学教授 橋本久義

【医療】医療神話を疑う
●医学博士・九州大学大学院教授 信友浩一

【生命誌】いのちを見つめれば先は見える
●JT生命誌研究官館館長 中村桂子

【科学技術】科学・技術と未来社会
●国際基督教大学大学院教授 村上陽一郎

【地球環境】太陽活動から見た地球環境
●早稲田大学理工学総合研究センター 桜井邦朋

【司法】司法を活用し、よりよい医療の道を
●弁護士 城戸 勉

【外交】狙われるニッポン軍需マーケットとアジア新秩序
●株式会社原田武夫国際戦略情報研究所代表 原田武夫

【政治】台湾独立を支援すべきではないのか
●評論家・作家 宮崎正弘

【経済】制度の「設計ミス」と低生産性業態の改善こそ急務
●千葉商科大学学長 島田晴雄


〈ビジュアル〉SAMSARA〜有限へのパラダイム・シフト
【新連載】

いのちの泉
はじまったばかりの山頭火伝説
●宗教学者 山折哲雄


 古来営々と紡いできた世界に類を見ない日本人の豊かな自然観、世界観、宗教観を失った、さまよえる日本人に贈る山折哲雄の日本よもやま話。



時空の旅人
サハラの月虹
●生物学者 長沼毅

辺境生物学者・長沼毅先生によるユニークな科学エッセイ。

 第1回の「サハラの月虹」では、サハラ砂漠でのフィールドワークの話を起点に、2億5000万年もの間眠り続けてきた岩塩菌の話から、この地をめぐってのローマ共和国と名称ハンニバルの闘いへと読者を時間空間を超えていざなっていく。深海、地底、南極・北極など地球の辺境に挑む男の自由闊達な視点をお見逃しなく!


シュトゥットガルトの空から
雪が怖い!
●作家 川口マーン惠美

ドイツ在住の作家・川口マーン惠美先生による異文化エッセイ。

 日本人の常識は世界の非常識と言われるものの、なかなか実感できないのが実情。ドイツで結婚し、3人の娘を育ててきた作家が、暮らしの中で見えた身近なテーマから、日本人の独特な視点と精神世界を、さわやかで小気味の良い文章で浮き彫りにします。第一回のタイトルは「雪が怖い!」。どんな話が展開するのでしょうか。


現代養生訓
自然美システム研究所代表 萩原俊雄


 ある症状を示す一つの臓器を治療することで健康になろうとする西洋医学とは違い、ホリスティックな視点から人間の身体や心を捉え、体質改善や病気を防ぐことに重きを置く東洋医学。生活環境や体質、性別、年齢等を考慮し、大自然の法則に則った東洋医学の理念をはじめ、自宅で簡単にできる薬膳料理や体操の方法が分かる実践的健康法が分かる、健康と美容の実用的エッセイ!

【好評連載】
高橋史朗の第三の教育論<55>
特別対談 いのちの根源へのまなざしと子守唄
ひとりでは生きていけない小さないのちに対して、無事に大きく育ってほしいと願いや祈りを口にした─。それが子守唄の発祥であるといわれる。子守唄を辿っていくと、どの民族にも共通する親の思いと、風土の中での異なる展開が見えてくる。人と人との関係が希薄になっていく現代に子守唄を蘇らせる活動をしている西舘好子さんに、高橋史朗氏が親学の視点から聞いた。
●ゲスト 日本子守唄協会代表 西舘好子
●明星大学教授 高橋史朗
これが解決の決め手!長田百合子の相談室<12>
大事に育てた息子が結婚相手に選んだのはとんでもない女性でした
●エデュケイションライター
 長田百合子
文明の新地平<13>
文明が衰亡するとき
●評論家・麗澤大学教授 松本健一
体をひらく、心をひらく<13>
夫婦生活の節目
実践入門講座
「勝自由」へのあこがれ
野口整体 気・自然健康保持会
 金井とも子・金井省蒼
魂の独立宣言<18>
読解異論
●表現教育者 宮川俊彦
黙さず語らん<37>
文章は一本の樹である
●京和傘職人 西堀耕太郎
学び舎の窓から<20>
ぼくも校長先生になりたい
●教育実践『響の会』会長
 角田 明
にっぽん人情小噺<25>
柿どろぼう
●落語家 三遊亭鳳豊
ザ・ビジネス・ドメイン
正しいことは体を張ってでもやれ!
●KB野球連盟会長・シダックス会長
 志田勤
【グラビア】
COSMOGRAPHY ●画家 千住 博
日に晒され風に吹かれ<143> ●写真家 浅井愼平
【歴史エッセイ】
日本の名山 その歴史と文化<92>
燧ケ岳
尾瀬に聳える伝説の山
●作家・文芸評論家 高橋千劔破




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