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2006年2月号
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「疑問力」が発憤を生む
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| ……既成の常識を覆す、あるいは絶体絶命とも思える厳しい局面を突破する力は、物事をしっかり見極める「凝視力」、そしてその凝視によって見出そうとする新たな真理へのチャレンジを支える「疑問力」、さらに、その新たな真理の発見に全身全霊をかけて取り組もうとする「発憤力」、この三つの力を結集した力ということであろう。しかも、その力は、“寝食を忘れてしまうほど猛烈でエネルギッシュな「好奇心」”に裏打ちされていることが必要、ということである……。 |
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【特集】問い続ける力
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「色(しき)」に生きて「空(くう)」を問う ●作家 新井 満 ●神宮寺住職 高橋卓志 永遠のベストセラー「般若心経」が説くもの 「どう生きるべきか」を考えるときに、お釈迦様の言葉でありメッセージでもあるお経を頼りにすることは多くの人が実践している。朝晩お経を唱える。写経をする。そうやって、心を落ち着かせる人も少なくない。中でも多く唱えられているのが「般若心経」。「色即是空 空即是色」も、このお経の中に書かれている言葉だ。湯川秀樹がノーベル物理学賞を受賞した「中間子論」は、この言葉にヒントを得たともいわれる。「色」とは何か、「空」とは何か。生きるための智慧が込められた「般若心経」は、今の時代に何を示唆しているのか。 |
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| 言葉の体温を感じて ●作家 北村 薫 言葉の持つ力を見つめ直してみませんか 日常の謎を綴る作家として不動の地位を築いた北村薫氏。現在ではミステリに限らず、小説やアンソロジーの監修といった分野でも活躍中である。 北村氏は言葉の持つ力に敬意を表しながら、一つひとつの言葉を慈しむように扱う。そこに、生まれては消える人間の心の動きや儚いものを刻み込むように……。 そして、私たちが過ごす日常の世界にも、この誠実な眼差しは向けられていた。 「与論献奉」─島民を繋ぐ酒によるコミュニケーション ●有村酒造専務取締役 有村泰和 島で生きるために必要だった「与論献奉」 与論島には「与論献奉」という酒の飲み方がある。酒の前ではすべての人が平等。人々が車座になって杯を空けながら喜びも怒りも悲しみも、すべての感情をさらけ出し、共有する。それは小さな島で島民が島民らしく生きるために模索し続けた末に見つけた生きる手段だった。 なぜ学校は変われないのか ●前茅ヶ崎市立緑が浜小学校校長 角田 明 教師に必要なもの。それは経営感覚 教室で子どもが子どもを殺す、学校帰りに快楽の対象として子どもが狙われる…。こんな事件が起きるたびに学校がスポットを浴び、その無力さが映し出される。かつて「時代の変化の前に学校は無力だ」と主張した中学教師がいたが、一方で、「時代の変化を引き受けるのが学校の責任」と頑張ってきた教師たちもいた。小中高の現場、教育行政でも責任ある立場を務める一方で、教師のための自主研修組織を立ち上げ切磋琢磨してきた角田明氏に、外部から見えにくい公立学校の問題点と、その使命を聞いた。 「心を考える」は流行でしかない ●野口整体 気・自然健康保持会主宰 金井省蒼 体が発する問いに耳を傾ける 「心の病」「心の闇」「心に傷を負った」……。現代社会では「心」が重要なキーワードだ。しかし、金井氏は「心を考える、は流行でしかない」と断じる。「本来はまずは身体が感じ、そして心が考えるのです」と説く。私たちは頭の中だけで考え、判断しているのではないだろうか。 金井氏は「野口整体」を駆使し、乖離していく現代人の心と身体を繋ぎ止めようとしている。 問う力 耐える力 生きる力 ●小児科医・僧侶 梶原敬一 現実を引き受けならが問い続けて生まれる力 「考え抜くこと」は「考えること」とは違う。頭で考えた自分の都合などではなく、あらゆることを「これで生きていけるか」「これさえあれば死んでもよいと思えるか」のところで問い続けていく、それが考え抜くこと。そのためには、問いを決して手放さない忍耐力や現実を引き受ける我慢力が必要になる。そうして考え抜いていくときに、それが生きる力となり、問うていることそのものも深まっていく。おそらく、そのときの姿は、何物にも染まらず、偏りのない、上品な凡夫の美しさを放っている。 |
| お墓参りは楽しい<44> 母、新井ヨシノ 「母、新井ヨシノ」 タンスの奥に「般若心経」を残して亡くなった筆者の母の墓前で、新刊『自由訳・般若心経』を読んだ。12年前の出来事が蘇る……。 |
●作家・日本ペンクラブ常務理事 新井 満 |
| にっぽん人情小噺<2>「よいしょ」 | ●落語家 三遊亭鳳豊 |
| 一眼の彼方<2>失われていくもの | ●フォト・ジャーナリスト 井上和博 |
| 「まほろば」の循環史観【最終回】 地球「まほろば」考II ─ムスビライゼーションで拓く新世界システム─ |
●四天王寺国際仏教大学客員教授・ 弁護士 中島尚志 |
| 黙さず語らん<13> 反抗期という名の脱皮 |
●作家 藤本義一 |
| 高橋史朗の第三の教育論<34> 今なぜ「親学」なのかI 統計が示した日本の親子関係 |
●明星大学教授・埼玉県教育委員会委員長職務代理者 高橋史朗 |
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【グラビア】
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| 日に晒され風に吹かれ<120> | ●写真家 浅井愼平 |
| そのまんまの世界 | ●画家・書家 佐藤勝彦 |
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【歴史エッセイ】
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| 日本の名山 その歴史と文化<69> 八海山 |
●作家・文芸評論家 高橋千劔破 |
| 人生の指針を残した偉人たち<10> 西郷隆盛<後編> 徳のある行為は必ず認められる |
●明治学院大学教授 武光誠 |
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【好評連載】
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| 未知なる輝き<15> 世界と繋がる一杯のカクテル |
●バーテンダー 水澤泰彦 |
| 長田百合子の体当たり奮戦記<34> 酒と金に苦しんだ母 |
●エデュケイションライター 長田百合子 |
| リーダーの要諦<45> 『貞観政要』を読む |
●中国思想史家 疋田啓佑 |
| ●表紙写真・高橋卓志氏/撮影・鶴田孝介 |