

|
2005年9月号
|
|
独慎抄 「若さ」と「学びの姿勢」が生む絶妙の「間合い」
|
|
…「間合い」ーそれは、人間関係の極意といってもいい。その意味で、「間合い」とはタイミングであり、タイミングとは運命のターニングポイントでもあり、生と死の境目であり、生きていることそのもの、自分自身との出会いの「間合い」と言ってもいい。だから、「間が抜ける」というのは「死ぬ」という意味でもある。ならば「間抜け」にならず事を成すためには、やはり我執や自己都合から解き放たれ、本当の「間合い」を体得することが肝要なのであろう。
|
|
【特集】間合い
|
「間」の真剣勝負 ●日本舞踊家・重要無形文化財 花柳寿南海 ●作家 鈴村 進 最「間合い」は日本の精神文化の象徴 「動」によって「静」を表現し、また逆に「静」によって「動」を表現する。「語ること」によって「語らないこと」を伝え、また逆に「語らないこと」によって「語ること」もある。そのような文化を日本人は持つ。このとき「動」と「静」の間、あるいは「語ること」と「語らないこと」の間には「間合い」が存在する。古典芸能は、それを「美」と捉え表現してきた。 |
![]() |
| 音に跪く ●フロイデフィルハーモニー音楽監督・指揮 宇宿允人 最高の芸術作品は人間である 数々の素晴らしい作曲家がいる。しかし、その譜面上に芸術があるのではない。芸術は演奏する人の心の内にある、と指揮者宇宿允人氏は言う。人は自らが最高の芸術作品であることを知れば、自らの「命」を生かしきろうと思うのではないだろうか。また、自分自身に対するのと同じようにあらゆるものに接することができれば、世界は少しずつ変わっていくだろう。宇宿氏は「音」にとどまらず、出会ったすべてのものに対して、誠実に真正面から命懸けで関わって生きていた。 本は自分を映す鏡 ●メリーゴーランド店主 増田喜昭 本は子どもの「守護神」 子どもの本の専門店「メリーゴーランド」の店主・増田喜昭氏は、子どもにとって本は「守護神」だと話す。困ったとき、悲しいときに本を開くと、その本が子どもたちを勇気付けてくれるからだ。本を読むという行為は、子どもにとって別世界を覗く冒険そのもの。増田氏は子どもたちに「正しい冒険の仕方」と、子どもの親たちに「冒険の正しい見守り方」を教えてくれた。 足に教わった「真」の靴作り ●ダイナス製靴株式会社 菊地武男 ものづくりにゴールはない 靴の小売り店の店主だった菊地氏が「ものづくり」を追究していくきっかけとなったのは、娘の外反母趾だった。自分が与えた靴で、娘が足に悩みを抱えてしまった。その後悔の念から、日本が大量生産・大量消費の道へと突き進んでいった高度成長期に、足に合う靴を作ることを目指してオーダーメードの靴を作り始めた。ものを手にする人の顔を思い浮かべれば、半端なものはつくれない。靴に携わって60年。菊地氏の靴作りへの追究は終わらない。 死の瞬間まで希望を捨てない ●日本福祉大学高浜専門学校校長・高浜市教育委員会委員長 鈴木明子 人は何かを発信している いまから40数年前に太平洋を渡り、名門コロンビア大学医学部をトップクラスで卒業し、アメリカ人からも注目されるOT(Occupational Therapist)となった女性がいる。OT=作業療法士とは、身体的・精神的に障害をもつ人の社会復帰や自立を支援する人のことである。帰国した彼女は、全国を飛び歩いて日本にOTの分野を確立した。鈴木明子、73歳。彼女は、「人間が好きだからできる仕事」と、今日も張り切っている。 |
| お墓参りは楽しい<40> 利尻島の墓地 |
●作家・日本ペンクラブ常務理事 新井 満 |
| 黙さず語らん<8> 自己格言 |
●作家 藤本義一 |
| 高橋史朗の第三の教育論<29> 不登校や学習障害の問題を考える |
●埼玉県教育委員会委員長職務代理者 明星大学教授 高橋史朗 |
|
【グラビア】
|
|
| 日に晒され風に吹かれ<115> | ●写真家 浅井愼平 |
|
風と光の中で<31>下北半島恐山
|
●文 千歳栄 写真 イシイヨシハル |
| そのまんまの世界 | ●画家・書家 佐藤勝彦 |
|
【歴史エッセイ】
|
|
| 日本の名山 その歴史と文化<64> 谷川岳 歴史を秘めた魔の山 |
●作家・文芸評論家 高橋千劔破 |
| 人生の指針を残した偉人たち<5> 堀江貴文 失敗を恐れるな |
●明治学院大学教授 武光誠 |
|
【好評連載】
|
|
| 未知なる輝き<10>「食」の向こう側を知りたい | ●特定非営利活動法人「さなぎ達」 食担当 土谷伊麻里 |
| 長田百合子の体当たり奮戦記<29> ハチャメチャ親子にオサダ、体重二キロ減 |
●エデュケイションライター 長田百合子 |
| リーダーの要諦<40> 『貞観政要』を読む |
●中国思想史家 疋田啓佑 |
| ●表紙・花柳寿南海氏…撮影・井上和博 |