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2005年8月号
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独慎抄 「真の豊かさを味わい直す戦後六十年の夏」
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……戦後の「自由と民主主義」は、外から与えられる自由と民主主義だった。「外側から手にする」自由と民主主義だった。しかし、本当の自由と民主主義には、私たち一人ひとりが「内側で感じる」べき自由や民主主義の源泉である責任と義務、そしてそのさらなる源泉としての地下水脈である良心や道徳心の裏打ちが不可欠なのではないのか。
戦後六十年、私たちは、この裏打ちをあまりに軽視し過ぎてしまったのではないか、と思われてならない。自由と民主主義の「真の豊かさ」は、この裏打ちにこそあると思うのである。 |
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【特集】
「今」を味わう |
「悲」の地球化 「清貧」の世界化─日本の法精神の源流を歩く ●前最高裁判所長官 山口 繁 ●四天王寺国際仏教大学客員教授・弁護士 中島尚志 日本精神の源流が地球を救い、世界を救う! 日本人の本質ー物質的には必ずしも恵まれてはいないが、精神的な豊かさをその貧しさの中に考える「清貧の思想」にこそ、人類存続の鍵がある。それは「清貧の思想」を根底に滔々と流れる、日本人の原祖先たちの集団的意識、無意識である「悲」の心と言ってもいい。いまこそわれわれは、この日本人の本質を世界にあまねく発信しなければならない使命を負っている……。 |
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| 「星」に還ろう ●天体写真家 藤井 旭 宇宙は生きる意味を教えてくれる 古来、人は星を見上げて暮らしてきた。そんな時間をたっぷりと持っていたことは、『記紀』にも読み取ることができる。あわただしい日々を当たり前と思い、それ以外の時間を知らない現代人だが、宇宙の中の一人として宇宙的時間に身を置くことを思い描いてみては、どうだろう。自分で小さくしていた自分の枠を取り払うことができるかもしれない。 星を見上げることは、いま生きている意味を考えることであり、「自分」を変えること。ーそう言えないだろうか 今やらないで、いつやるんだ ●パティシエ 辻口博啓 世界一に導いた一個のショートケーキの味 和菓子屋に生まれた辻口氏の将来を決めたのは、幼いころに出会ったショートケーキの味だった。「この味を再現したい」。その思いで辻口氏はパティシエ(洋菓子職人)になった。彼が作るお菓子は甘味好きを虜にし、世に「スイーツブーム」を巻き起こした。現在、六店舗を構える辻口氏の夢は「辻口スイーツ」の確立。それは、自分の存在意義を世に示すため。 あの光と匂いは手放さない ●食堂「ピカドン」店主 前座良明 食堂「ピカドン」に込めた反戦・反核への切なる願い 「ピカドンに負けてたまるか!」。その一心で前座良明氏は食堂「ピカドン」を開いた。前座氏は広島で被爆した。そのとき体験した想像を絶する匂いと、キノコ雲の中にきらめく美しい光は、頭から一生離れることはない。彼は店名をピカドンと名付け、戦争・原爆の記憶を封印することなく「ともにいる」ことを選んだ。60年前、原爆が落ちて以来、前座氏は戦い続けている。 時を味わう ●東京工業大学教授 本川達雄 時間の捉え方で世界は変わる 現在、私たちが考える時間は、あらゆる生物に同様に過去から未来へと直線的に流れるというニュートンの絶対時間という考え方に基づくものである。ナマコの研究者で『ゾウの時間 ネズミの時間』の著者、本川達雄氏は、ゾウにもネズミにもナマコにも人間にも、それぞれ違った時間が流れていると言う。さらに、人間一人ひとりにも、また子どもには子どもの、老人には老人の時間が流れると考えている。生物学的な視点から、多様な時間の存在を示す本川氏の考える「今」とは。 |
| お墓参りは楽しい<39> 「函館の外国人墓地」 「港」に縁のある筆者が、今回は函館・外国人墓地を訪れた。実は、33年前にも訪ねている。お墓参りの旅は、このときから始まっていたのだ……。 |
●作家・日本ペンクラブ常務理事 新井 満 |
| 黙さず語らん<7> 自分の時代を名付けよう |
●作家 藤本義一 |
| 高橋史朗の第三の教育論 不登校は予防できる |
●熊本大学医学部教授 三池輝久 ●埼玉県教育委員会委員・ 明星大学教授 高橋史朗 |
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【グラビア】
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| 日に晒され風に吹かれ<114> | ●写真家 浅井愼平 |
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風と光の中で<30>出羽三山(3)
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●文 千歳栄 写真 イシイヨシハル |
| そのまんまの世界 | ●画家・書家 佐藤勝彦 |
| 一芸の風光 五右衛門風呂 日本人の心を安らげる手仕事 |
●鋳物師 長門幹雄 |
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【歴史エッセイ】
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| 日本の名山 その歴史と文化<63> 蓼科山 牧歌の山麓と伝説 |
●作家・文芸評論家 高橋千劔破 |
| 人生の指針を残した偉人たち<4> 御木本幸吉 凡人の思いつかない着想を見つけよ |
●明治学院大学教授 武光誠 |
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【好評連載】
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| 未知なる輝き<9>私が起こす「ギャル革命」 | ●シホ有限会社G-Revo 代表取締役 藤田志穂 |
| 長田百合子の体当たり奮戦記<28> 華麗なる一族の不幸な子どもたち |
●エデュケイションライター 長田百合子 |
| リーダーの要諦<39> 『貞観政要』を読む |
●中国思想史家 疋田啓佑 |
| ●表紙・山口繁氏…撮影・鶴田孝介 |