2005年1月号
巻頭言 「自分」という殻から出られない「自己喪失」
【特集】
「ひとりぼっち」の大衆
二千年の歴史を飛翔する「希望」の力
●駐日イスラエル大使 エリ・コーヘン
●外交評論家 加瀬英明

イスラエルを知れば、日本が、世界が見えてくる
「孤立」は人類の破滅を招き、「関係性の構築」は新しい時代への胎動を予感させる。
共通点の多い日本とイスラエルの関係性を通して、“いま”を考える。

《現地ルポ》
結び直しの冬

─中越地震被災地からの問いかけ─
「あなたと私」という関係性
地震発生からひと月半を経て、中越地方を訪ねた。普通の人々がどんな暮らしを取り戻し、それまでになにを見てきたのか、教えてもらおうと思った。町の人、避難所の人、仮設住宅の人、学校の校長先生、ボランティアの人……そうした人々に話を聞きながら感じたものがいくつかあった。そして、その感じたことのすべての根っこには「あなたと私」という関係の問い直しがあった。
「私」を探す旅
─お遍路たちの「同行二人」という世界─
いま、なぜ“お遍路”が流行るのか?
弘法大師空海が修行した道といわれ、四国88ヶ所のお寺を巡るお遍路。
いま、お遍路が流行っているという。岡部いくこさん、小林キユウさん、辰濃和男さん、お話を伺った3名のそれぞれのお遍路とは一体何だったろうか。そして、なぜ、いまお遍路なのか。
(空海生誕の地である善通寺の近くで育った岸田秀先生〈和光大学名誉教授〉の寄稿「お遍路さんとヘンド」掲載)

「同行者」というかかわり方
●愛知県立大府養護学校教諭 山本純士
教師は子どもの同行者……
山本先生は、養護学校の教師として21年間、病院で授業を続けてきた。病気が治り退院していく子どもがいる一方で、入院中に亡くなる子どもも見てきた。そのたびに、「授業をすることに、どんな意味があるのか」「ほかにやることがあったのではないか」「教師とはなにか」「教育とはなにか」を自問した。結論はいまもないけれど、ひとつだけ言えることは、「教師は子どもの同行者である」ということ。

四十万人の伴奏者
●アコーディオン奏者 横森良造

あの、懐かしいアコーディオンの響きを覚えていますか!
弾ける笑顔がトレードマークのアコーディオン奏者・横森氏は40万人以上の伴奏をやったという。そしてその一人ひとりと全力でかかわり続けてきたとも話す。他人との関係が希薄になってきた現代、横森氏のように「他人のために」生きることが、関係不全の現状を打破する唯一の方策ではないだろうか。

【虎ノ門DОJО講演録】
落語で世界を笑わそう
─異文化のカベを超えるRAKUGOの力
●文京学院大学外国語学部専任講師
 大島希巳江
【好評連載】
「まほろば」の循環史観<7>
葦原中国の起源II
─アマテラス説話にみる「国のはじまり」
●四天王寺国際仏教大学教授・弁護士
 中島尚志
【一芸の風光】
この窮屈な世を、鬼が睨む ●鬼師・選定保存技術保持者
 小林章男
【グラビア】
日に晒され風に吹かれ<107> ●写真家 浅井愼平
お墓参りは楽しい<32>デ・キリコ ●作家・日本ペンクラブ常務理事
 新井 満
風と光の中で<23>出雲
●文 千歳栄
 写真 イシイヨシハル
【歴史エッセイ】
日本の名山 その歴史と文化<56>両神山 ●作家・文芸評論家 高橋千劔破
歴史を変えた決断と名言<35>
争いをなくし自然を守ろう
●明治学院大学教授 武光誠
【歴史小説】
ひとすじの道<最終回> 小説・三島通庸
●作家 阿井景子
【好評連載】
未知なる輝き<2>
広がれ 子育ての輪
●白河かもめ保育園保育士
 菊地政隆
長田百合子の体当たり奮戦記<21>
“平和ボケ”家族の意識改革
●エデュケイションライター
 長田百合子
高橋史朗の第三の教育論<21>
現場からの教育改革に全力を尽くす
●明星大学教授 高橋史朗
リーダーの要諦<32>
『貞観政要』を読む
●中国思想史家 疋田啓佑
植田剛彦の暴言直言一直線<20>
ジェンキンス氏“脱走”の真相は……
●評論家 植田剛彦
【読者の作文コーナー】
大事な人に伝えたい心のメッセージ




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