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2004年11月号
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巻頭言 人間研鑽の第一歩は、自分の「本心」を欺かないことにある
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【特集】研ぐ
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職人志魂―「拵える」文化が心を研ぐ ●放送作家 永 六輔 ●前場工務店会長 前場幸治 法律では「指金(さしがね)」や「鯨尺(くじらじゃく)」といった、古来、大工が使ってきた道具の使用が禁じられている。尺貫法が禁じられているからだ。しかし、それでは大工の技は活かされない。国宝級の建造物は修理すら不可能である。永さんは30年近く前に尺貫法禁止反対運動をした。それは、大工や呉服関係者など、尺貫法で仕事をしている人たちに勇気を与えた。そんな永さんの職人への思いと、『大工という生き方』を書いた前場幸治棟梁の職人魂とが縦横無尽に飛び交った対談。世の中のおかしな仕組みも見えてくる。 攻めなきゃ「二百年」は守れないよ ●駒形どぜう店主 六代目 越後屋助七 伝統という長い時間が研ぐものとはいったいなんだろうか。また歴史が人と店をどのように研いだのだろうか。この思いで「駒形どぜう」店主・六代目越後屋助七氏を取材した。「ただ守っているだけでは伝統は続かない。研いだり磨いたりは毎日やっているんだよ」。この言葉には二百年という長い時間店を守りつづけた証拠と、自信にみなぎっていた。 伝統とは一日一日の積み重ねの上に成り立っており、日々革新の連続であるということを、店主の日常と心意気から学び取ることができる。 |
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| 私に与えられた「音楽」と「障害」 ●ピアニスト・声楽家 北田康広 5歳で失明。その後、両親が離婚。盲学校の抑えつけられた寮生活。他人と話せない少年の唯一の“友達”は音楽だった。「夢をあきらめるな」と言い続け、音楽の素晴らしさを語ってくれた高校時代の恩師・吉村孝雄先生の励ましが、進む道を決めた。自由と自己責任の世界に放り出されたとまどいの中でも猛勉強を重ね、音大の入学試験を突破。そこで生涯の伴侶とも出会った。いまでは、年80回のコンサートを行う。「だれもが神からひととおりのものを与えられている。それに気がつかないか、生かしきれていないだけ」。北田康広さんが授かった「恵み」は、音楽という才能と、全盲という障害だった。 「日常は科学」という感動 ●サイエンスプロデューサー 米村傳治郎 自分の特技・特性を特化し磨き上げるということ。そこまでに至る過程・思いを聞いてみたい、と米村傳治郎氏を取材した。「サイエンスプロデューサー」という聞きなれない仕事は、米村氏の背骨である「科学」を追求した結果生み出された職業。幼いころより興味の尽きなかった科学を、簡易な実験で紹介することを生業としている。米村氏の行う実験を見た子どもたちは、好奇心を刺激され弾けるような笑顔を見せる。そこには単なる科学の紹介だけでなく、眠っていた子どもたちの感性を呼び覚ます確固たる「教育」があった。 木の葉からおばあちゃんまで ●かあちゃん塾「ファーム・インさぎ山」代表 萩原さとみ 農業体験のできるかあちゃん塾「ファーム・イン さぎ山」の萩原さとみさんにお話を伺った。自然の中で土に触れ野菜が育つ過程を学ぶとき、都市で育った子どもたちは自然の力によって研がれていくのではないだろうかと思ったからである。ところが、実際は子どもたちだけが研がれるのではなく、スタッフもまた子どもたちの笑顔からエネルギーをもらっていた。ここでは、木の葉1枚から93歳のおばあちゃんまでそれぞれ役割がある。互いの「生」が関わり、活かし合うことのできる場が「農」にはあると、かあちゃん塾の人々は教えてくれた。 苦しみがなければ幸せになれない ●日中武術交流協会会長 常松 勝 中国残留孤児の過去をもつ常松勝氏。常松氏は養父母に慈しまれながら中国拳法で自らの心身を鍛えあげる。貧しかった中国での生活、言葉による壁に悩まされた日本帰国後の生活。それを支えたのは拳法で研ぎつづけた精神力だった。自分を信じ一つのことを磨きつづけることは、どんな逆境でも負けない「拠るべきもの」を作り上げるのではないだろうか。タイトルにもなった「苦しみがなければ幸せになれない」とは中国の諺。これは常松氏のような方の口から発せられるからこそ重みがあるのではないだろうか。 |
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【現場レポート】
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| 子どもを救うのは何か―ひきこもり歴十三年の少年、生還の途に就く! | |
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「まほろば」の循環史観<5>
海の大八洲III―『記紀』に暗示された日本民族の精神風土 |
●四天王寺国際仏教大学教授・弁護士 中島尚志 |
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【グラビア】
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| 日に晒され風に吹かれ<105> | ●写真家 浅井愼平 |
| お墓参りは楽しい<30> マティス | ●作家・日本ペンクラブ常務理事 新井 満 |
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風と光の中で<21> 諏訪
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●文 千歳栄/写真 イシイヨシハル |
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【歴史エッセイ】
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| 日本の名山 その歴史と文化<54> 鳳来寺山 | ●作家・文芸評論家 高橋千劔破 |
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歴史を変えた決断と名言<33>
嫌なことを先にすませよ |
●明治学院大学教授 武光誠 |
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【歴史小説】
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ひとすじの道<32> 小説・三島通庸
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●作家 阿井景子 |
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【好評連載】
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| 長田百合子の体当たり奮戦記<19> 子育ての不始末を他人に委ねる親 |
●エデュケイションライター 長田百合子 |
| ミレニアムの鼓動<56> 「進化論の島」ガラパゴスで痛感したこと |
●国際ジャーナリスト 菊地育三 |
| 高橋史朗の第三の教育論<19> 人権教育の潮流に変化の兆し |
●明星大学教授 高橋史朗 |
| リーダーの要諦<30> 『貞観政要』を読む |
●中国思想史家 疋田啓佑 |
| かさいよしつぐの通心簿<51> 大学生が探った少年たちの姿 |
●教育コンサルタント 笠井喜世 |
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植田剛彦の暴言直言一直線<18>
飼い犬にも表れる排他的な日本人気質 |
●評論家 植田剛彦 |
| 【読者の作文コーナー】 | |
| 大事な人に伝えたい心のメッセージ | |
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●表紙・永六輔氏、前場幸治氏 ………撮影・井上和博
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